悩んでるときは

子どもが悩んでるように見えるのは「さなぎ」の時期なんです。
人間というのは、自分の世界に下手に踏み込まれるのを、ものすごく嫌うものです。
悩みを抱えているときなんか、特にそうですね。
ところがそれを親が子どもによくやってしまうんです。子どものことを思うあまりに、その世界に踏み込んでしまう。
ホントは静かに泣かせておけばいいのに、「なんで泣いてんの?」とか「早く言いなさい」とか、かまってしまう。
しまいには「泣くな!」とか「やかましいっ」と怒ったりする。

それよりも泣きたいだけ泣いてもらって、「あとでこっちにおいで、一緒にごはん食べよう」っていう方がずっといい。
いかに親子でも兄弟でも、そんな直接的には癒せないことがあるんです。
たとえば、失恋しているときに「あんた、元気出しなさいよ」なんて言われたら、腹が立つでしょう。それよりも「悲しいだろうなあ」と思って、そっとしておいてくれる方がよっぽどいい。
それをついつい何か言いに行くのはダメです。
人は、傷の体験によって成長していくんです。
傷つけまいとするあまり、転ばないように転ばないようにしていても、どこかで転ぶことはある。
そのときまでに練習していないと、転び方を知らないというバカなことが起こるわけです。
人間は傷つくことなしに成長することはないんじゃないでしょうか。そして、どんな親しくても人間はひとりだ、という体験も大事です。
盲点との出会い
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